コラム

女性のための鍼灸ケア〜婦人科疾患について〜

2024.08.08

こんにちは。はり灸・よもぎ蒸しルメリアの前田です。今回は女性特有のお悩みと、鍼灸で出来るケアについてお話ししたいと思います。

どんな症状に効果的?

女性特有のお悩みのなかで特に鍼灸適応のお悩みとしては、生理痛、月経不順、更年期のお悩み、不妊症などが挙げられます。これらの症状に悩むかたは多く、以前から鍼灸が効果的な方法として注目されてきました。

◆月経痛

生理痛は、月経周期に伴う下腹部の痛みや不快感を指します。この症状はホルモンバランスの乱れや子宮の収縮などが原因とされています。鍼灸では、ツボ刺激によってホルモンバランスを整えます。特に一緒に起こりやすい冷えの改善もすることで生理痛の緩和が期待できます。

◆月経不順

月経不順は、月経周期が乱れている状態を指し、遅れたり早まったりすることがあります。鍼灸では、体内の気(エネルギー)のバランスを整えることで、月経周期の調整をサポートする効果が期待されています。気を整えると冷えを改善することができ、身体のコリも改善されます。

◆更年期のお悩み

更年期に入ると女性ホルモンの分泌が低下し、ホットフラッシュやイライラなどの症状が現れることがあります。関節の痛みや気持ちの落ち込みなどもそのうちのひとつといわれています。鍼灸では、自律神経のバランスを整えることで更年期の症状を緩和する効果が期待されています。

◆不妊症

不妊症は、妊娠がなかなか成立しない状態を指します。ストレスや体の疲れ、ホルモンバランスの乱れなどが原因とされています。鍼灸では、子宮や卵巣の機能を活性化させる効果があり、不妊症の改善につながる可能性があります。

 

オススメのツボ

これまで紹介してきたどの症状も、お身体を冷やすことはお勧めしません。これから紹介するツボをお灸やホットタオルなどを使って温めてみてください。

まず「三陰交(さんいんこう)」です。このツボは、下腹部の痛みや生理不順、更年期のお悩みなどに効果があります。

 

次に「太溪(たいけい)」も効果的です。このツボはストレスや不安を和らげる効果があり、不妊症などにも効果が期待されます。

最後に「関元(かんげん)」もおすすめです。このツボは生理痛や不妊症に効果があり、子宮の機能を活性化する効果が期待されます。

 

さいごに

婦人科疾患に焦点を当ててお話ししてきました。これらの症状に悩む皆さまにとって、鍼灸が有効な選択肢として考えていただけるとうれしいです。是非、鍼灸の施術を検討してみてください。